特約で主契約に保障を追加する2つのメリット、3つのデメリット

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生命保険の契約に特約を追加することをすすめられたことはないでしょうか?

定期保険特約や災害割増特約、医療特約など、色々な種類の特約があります。保障を特約で追加すると、メリットもありますが、デメリットもあります。

今回は保障を特約で追加する場合のメリットとデメリットをご紹介します。

目次

1. 主契約と特約

まずは、保険の仕組みから簡単にご説明します。保険は主契約と特約で構成されています。

主契約とは、保険契約の基本となる保障です。一方、特約とは、主契約の保障を充実させるオプションの保障です。

主契約がメインの保障で、特約がオプションの保障となります。生命保険契約は主契約(メイン)と特約(オプション)の組み合わせで構成されています。

主契約としては、終身保険、定期保険、養老保険、医療保険などがあり、特約としては、定期保険特約、三大疾病保障特約、女性疾病特約、先進医療特約、災害割増特約、などの種類があります。

例えば、下記のような定期保険特約付終身保険の場合、終身保険が主契約となり、定期保険が特約となっています。主契約である終身保険の保障に特約(オプション)の定期保険で保障を上乗せし、一定期間の保障額を大きくしています。

定期保険特約付終身保険イメージ図

 

 

2.特約で保障を追加するメリットとは?

保障を特約で追加する2つのメリットは以下の通りです。

メリット1:保険料が安い

保障を特約で追加する場合、単品で契約する場合と比べて保険料が安い場合があります。

 

メリット2:まとめて管理できる

保障を特約で追加すると、契約をまとめることができます。複数の契約があると管理が煩雑になりますが、1つの契約に保障がまとまっていると、管理が楽になる場合があります。

 

 

3.保障を特約で追加するデメリット

保障を特約で追加する3つのデメリットは以下の通りです。

デメリット1:主契約を解約すると・・・

保障を特約で追加している場合、主契約を解約すると、特約も解約になってしまいます。特約はあくまでも主契約に追加できるオプション的な扱いですので、特約のみを解約し、主契約を残すということはできても、主契約を解約し、特約のみを残すという選択はできません。

主契約を解約したいが、特約が消滅しては困るという場合に、主契約の解約が難しくなる場合があります。

 

デメリット2:特約が消滅することがある

契約を払済保険や延長(定期)保険に変更すると、原則、主契約にセットしている全ての特約は消滅します。

例えば、養老保険に医療保障特約をセットしていた場合、養老保険を払済保険に変更すると、医療保障特約は消滅してしまいます。

医療保障特約の代わりに医療保険に加入したくても健康上の問題で、すでに加入できない場合もあります。

払済保険や延長定期を利用して見直しを行う際に、特約が足かせになる場合があります。

払済保険とは?
払済保険とは、以後の保険料の払い込みを中止し、終身保険、養老保険、年金保険、学資保険等の解約返戻金等を利用して保険期間は同一で保険金額を新たに設定した生命保険に変更する方法です。

払済保険に変更をすると保険金額は小さくなりますが、以後の保険料負担はゼロになります。保障を残しつつ、保険料負担をゼロにできる方法です。

延長(定期)保険とは?
延長(定期)保険とは、以後の保険料の払い込みを中止して、その時点での解約返戻金等を利用して保障額を変えずに保険期間を一定期間とする定期保険に変更する方法です。

保険期間は短くなりますが、保険料負担をゼロにし、延長前と同額の保障(保険金額)を維持できます。

 

 

デメリット3:契約が複雑になる

保障を特約で追加するメリットである管理が楽になるという点と相反しますが、特約で保障を追加し過ぎると、契約の内容が複雑になり過ぎて、自分がどのような保障内容の保険に加入しているか理解できなくなる可能性があります。

下図は、私が実際に保障内容見直しのご相談を受けた方の契約例です。下図のような契約例の場合、一般の方が保障の内容を理解するのは非常に難しいと思います。

終身保険に多種類の特約を付加したイメージ図

 

 

まとめ

主契約にごちゃごちゃと特約をセットすると、見直しの際に足かせになることは間違いありません。

1契約に1つの保障という、なるべくシンプルな契約が、その後の見直しを考えた際にはベターな選択です。

生命保険は一度加入してしまえば終わりという商品ではありません。結婚した、子供が生まれた、マイホームを購入した、子供が独立したなどのライフイベント時に生命保険は、見直しが必要となります。見直しも必要になるということを前提に契約内容を検討することが重要です。

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